その日はあいにく小雨の降る日でしたが、門柱の枕木のてっぺんに置かれた赤いジョーロと緑の鉢が濡れて、ひときわ鮮やかで明るい印象を与えていました。門柱には子どもさんが泥遊びにでも使いそうなスプーンが二つ下げられていて、ほほえましく、ご夫婦のあたたかい心を感じました。 川野様邸は、三年前の九月にお引渡しをいたしましたが、元々のご縁は、上福岡の片山様から『結婚した娘夫婦が近いうちに家を建てたいと言っているので、相談に乗ってほしい』と、ご紹介をいただいたところから始まりました。
▲川野様ご家族
もちろん片山様も、当社でお建て替えをしてくださったお客様でした。本当にありがたいお話でしたので、当社としましても、お若いご夫婦の夢の実現に、何としてもお役に立ちたいと、精一杯努めさせていただきました。 川野様は三十代のご夫婦で四人家族です。お子さんは六才の舜平君と三才の由葵(ゆき)ちゃんです。まだまだやんちゃ盛りで、愛らしく走り回っておられます。うかがった時も、舜平君はリビングの丸柱をまるで登り棒のように器用によじ登って見せてくれました。楽しくにぎやかな『お宅訪問』になりました。
かわいいお子様たちを見ていると、私自身が子育てをしていた頃のことが思い出されて、楽しくなります。今日は貴重なお時間をとっていただきましてありがとうございます。 さっそくですが、ご主人様が家を建てられたときは三十三歳の頃とうかがったのですが、まだお若いので資金面とかいろいろ大変な面も、実際にはございませんでしたか。
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はい。確かにそうですね。家はぎりぎりのところまで奥山さんと相談して設計していただきました。ただ土地は親から分けてもらいましたので、助かりました。建物だけのローンで済みましたから。何とか六十歳までには返済したいと思って頑張っています。
そうですね。お子様が大きくなるにつれて、出費がかさむようになりますので、本当に今が頑張り時ですね。 ところで、お住まいのことで、特に何かございますか。
とても快適なので、特にありません。キッチンの吊戸の一部に、ちょっとした不具合が見つかったので、今対応していただいています。
このあたりは確か、航空自衛隊入間基地から飛んで来る飛行機の音はしませんでしたか?
そうなんです。以前はとてもうるさくて困りました。 テレビの音も聞こえなくなるほどの騒音でしたし、何しろガラスがビリビリ振動して、イヤでした。でも、今の家に住んでからは、まったく気にならなくなりました。
それは良かったですね。「FPの家は遮音性に優れていますからね。ところで、設計でお気に入りの点は、どこかございますか。
そうですね。うちは一階の和室六帖の他に、リビングダイニングにも畳スペースを四帖半分設けたのがよかったです。家族でコタツを囲んで、落ちつけるからです。 あとは、吹き抜けや子供部屋の窓に、日よけのオーニングを設けたのが、よかったと思っています。夏の西日をよけられて、とても快適なんですよ。
お子様たちが、カブトの幼虫やダンゴ虫をうれしそうに見せてくれました。そんな川野様のご家族にお会いして、「家とは、家族の幸せを育む器なのだ」と、今更ながらに感じさせられました。
▲川野様邸