定年退職を機に、バリアフリーの住宅にリフォーム


上福岡市 松舘様宅


アフターケアやメンテナンスを考えて、地元の業者に依頼
 

 定年まで大成建設に勤務されていただけに、建築についてはプロの松舘弘さん。リフォームを依頼する会社を決めるまで、さぞ紆余曲折があったのではと思いきや、すんなり奥山建設に決められたいいます。
 「建設会社といっても、若い頃は個人住宅の商品開発、後年の専門は都市開発が中心でした。それに、今回リードをとったのは家内の方です」

 その奥様も昨年めでたく定年退職(看護学校教師)。生活をエンジョイする時間がこれから長くなると考え、思いきってリフォームすることに。
 リフォームコンセプトは、
@耐震性の向上 
Aバリアフリー 
B間取り的には変化はないが、既存の家具と内装の色を同系にして全体を統一
C天井を可能な限り高くして圧迫感を排除
の4点を中心に考えました。

 奥山建設との出会いは「いくつかの業者に見積を依頼したが、それぞれに一長一短あり、結局ご近所の方から紹介していただきました。そのお宅も奥山さんが建てた家、見本はこの目で見ていましたし、これならと即決です。
 地元の建設会社であることも、選んだ理由の一つだとご主人が加えました。
 「メンテナンスやアフターケアを考えると、地元はやはり有利です」

 
 
浴室と台所だけの予定が、1階のほとんどをリフォームすることに
  

 浴室と台所の予定だったリフォームが、終わってみれば1部屋を除き、1階ほとんどに広がっていたと笑うご主人。
 「リフォームというのは、する場所だけ手をつければいいというものではないようですね。どうしてこんなところまで、と思うようなエリアまで剥がされる。そこだけ修繕というわけにもいかず、リビングにまで及んでしまった(笑)」
 リフォーム期間も延びて、予定していた期間より1ヶ月半ほど長くかかりました。不便はなかったのかしら、とご夫妻にお

聞きすると、前にリフォームした時に比べ、今回の方がずっと楽だったと強調します。「昭和48年、平屋から2階建てに改装した時は、子供がまだ小さかったし、ピアノなどの移動や、おかぐら式柱を立てたり、大変な思いをしました」とご主人。奥様も「リフォームする以上、ある程度の不便は覚悟の上です」
 食事は1週間外食とレトルト食品を電子レンジで温めたり、お風呂が10日間使えないなどのは不便のうちに入らないと、意に介さない様子のご夫婦です。「その間、結婚した娘の家に行ったり、お風呂は銭湯を利用したり、工夫しながら過ごしました」と奥様。
 なぜ新築ではなく、大変な思いをしながら二度もリフォームをされたのか、おたずねすると、ご主人が答えてくれました。
 「家の前の道路が、都市計画道路だからです。本当は耐震性の強いコンクリートの家に建て替えたい。が、いつ取り壊しになるかわからない。ところが35年も経った現在も工事が始まらない。そんなこともあり、市の「上福岡市民まちづくり会議」に出席して、都市計画道路を見直すべきだと、提案しているところです」

 
 
バリアフリーのキッチンで、主夫と主婦が大活躍
 

リフォームの目玉はなんといっても“バリアフリー”。リビングとキッチンの段差をなくし、バスルームもゆったりとした大きめサイズのバリアフリーの浴室に替えました。キッチンの田棚の物は、一部踏み台を使わなくても取り出しやすいよう、昇降式に。また、食器洗浄機&食器乾燥機を備え付けました。
 「夫婦二人だけの生活。将来を考えてバリアフリーにこだわりました。おかげさまで体の動

きがとても楽です」 とご満悦そうなご夫妻。ご主人もよく台所に立つそうで、定年退職をしてからは、家事のほとんどを受け持ち、仕事を持つ奥様のサポートをされたらしい。その経験がリフォームに役立ったそうです。
 リビングには絵をかけるレールを架設し、ご夫妻の絵が飾られている。性格が「私は感覚派、主人は理論派」と奥様が説明されるように、絵も対照的なタッチ。絶妙なコンビのご夫妻は、終始にこやかに対応してくださった。


取材 山本